福岡の不動産価格が驚異的なスピードで上昇し、東京や大阪を抑えて全国最高の上昇率を記録している。福岡市中央区では、ランドマーク級の高級住宅プロジェクトが次々と誕生中だ。三菱地所の高級住宅ブランド「ザ・パークハウス」シリーズが昭和通り沿いで建設ラッシュを迎えている。来年夏完成予定の高層マンションは地下鉄赤坂駅から徒歩6分の絶好立地。建設中の外観からも豪華さが伝わってくる。
モデルルームでは3LDK・74㎡のユニットを公開。モダンなインテリアにスマートホームシステムを採用、タッチ一つで照明やエアコン、カーテンを制御できる。不動産担当の矢島優里氏によると、14階の部屋は1億798万円(約500万元)で販売中。驚くべきは、この価格帯にもかかわらず問い合わせが殺到し、抽選販売となる物件もある状況だ。
2023年の福岡市の新築マンション平均価格は5598万円に達し、前年比1600万円(40%増)の急騰で全国1位となった。街頭インタビューでは「高すぎて手が届かない」「賃貸の方が現実的」との声が多数を占めた。
なぜ福岡の不動産価格は暴騰しているのか。不動産専門家の渡邉悟氏は「都心部の高級物件供給急増が主因」と分析する。「ザ・パークハウス」のような2~3億円クラスの高級プロジェクトが相場を押し上げており、この傾向は今後も続く見通しだ。
同プロジェクトから徒歩2分の明治通り沿いでは、積水ハウス手掛ける27階建て超豪華マンション「グランドメゾン福岡鴻臚館前」が建設中。最高価格6億円を突破する「福岡史上最高額住宅」だが、驚くべきことに既に完売済みだという。
「5億円を超える物件は富裕層にとって居住用というより『コレクション』。6億、7億、8億の差は『誤差の範囲』と言える」と渡邉氏は説明する。
赤坂地区では英国高級ホテル「インターコンチネンタル」の進出も決定。高層階に高級住宅を併設する計画だ。専門家の間では「今後数年間は都心部の上昇が続くが、大野城市や春日市、新宮町、古賀市など郊外は天井に達した」との見方が支配的だ。
北九州市でも高級マンション市場が活況を呈している。小倉駅近くの17階建て「ザ・サンパーク小倉駅タワーレジデンス」は最高1億5000万円。最上階2物件には販売前から十数件の申し込みが殺到し、抽選販売となった。
「コスパの街」から「高級住宅戦場」へと変貌を遂げた福岡。一般市民との乖離が拡大する中、この不動産バブルがいつまで続くのか、はたまた崩壊の時を迎えるのか──注目が集まっている。