日本の治安に関する考察:神話的な安全神話の変化と、コンビニから読み解く地域の治安状況

2025.07.04 | 日本生活

日本の治安は長らく「天井(てんじょう)レベル」とも言える神話的な安全性が語られてきました。しかし、パンデミック後の時代に入り、高齢者(銀髪族)や無職者、また一部のベトナムなど出身国に関連した犯罪率が年々上昇し、その変化は目に見えてきています。日本も治安対策として対応を進めており、その一例がコンビニエンスストアの店内設備の変更です。

さらに最近では、台湾のネットユーザーが投稿したように、外国人観光客らしき人を狙った窃盗事件も発生しています。

台湾人女性が経験した「わざとぶつかる」窃盗

つい最近、日本在住の台湾人女性がThreadsに投稿し、最近日本で「わざと人にぶつかる」事件が多発していると警告しました。彼女は既に2人の友人から同様の話を聞いており、日本人が観光客を狙って、道が広いにもかかわらずわざと近づいてぶつかり、素早く立ち去るという手口だと説明しています。詳細は以下の通りです:

「友人が最近両親を連れて日本に旅行に来ました。エレベーターに乗った時、日本人の老婦人が彼らについて乗り込み、隅に立って彼らをじっと観察していました。エレベーターのドアが開くと、友人の父親が『どうぞ(お先に)』と日本語で老婦人に道を譲りました。老婦人がエレベーターから出る際に友人の母親にわざとぶつかり、そのまま走って逃げ去りました。友人の母親はバッグのストラップが切られ、バッグ全体がなくなっていることに気づいたのです。」

旅行中は、自身の安全を守ることが最も重要です。日本は世界的に見ても治安の良い国の一つとされてきましたが、一部の地域では治安がやや複雑で悪化している可能性を排除できません。

コンビニの設備から読み解く地域の治安状況

各メディアの報道を基に、コンビニの設備からその周辺地域の治安の良し悪しを大まかに判断するポイントをいくつかまとめました。参考情報としてご覧ください:

  1. レジ周りに防護板(防犯パーティション)の設置

東京では最近、コンビニ強盗事件が多発しています。従業員の安全を守り、犯人によるレジ内への侵入や暴行を防ぐため、防護板を設置する店舗が増えています。

  1. 深夜帯の自動ドア閉鎖(インターホン対応)

また、深夜帯に自動ドアを閉鎖し、客が店の前に立つと店内・店外にアナウンスが流れ、店員がリモコンでドアを開けるシステムを導入するコンビニもあります。当初は北海道や広島県で試験導入されましたが、現在では全国の多くの店舗に拡大しています。

夜間や人通りの少ない時間帯におけるこのような対応は、広く理解を得ています。筆者がかつて留学中、深夜の学習後に最寄りのコンビニで夜食を買うのが楽しみでした。大学の近くで比較的安全なエリアだったため、特に警戒心はありませんでした。しかし、今ではこのようなシステムも興味深く、機会があれば体験してみたいと思っています。

  1. 女性誌の陳列割合

TBSテレビの報道によると、コンビニは地域住民のニーズに合わせて商品の品揃えを調整するため、店内の女性誌の割合がその地域の治安の良し悪しを判断する一つの基準になると指摘しています。日本のコンビニで販売される雑誌は主に5カテゴリー(女性誌、漫画誌、芸能ゴシップ誌、ビジネス誌、成人向け誌)に分かれ、各20%程度の割合で陳列されるのが一般的です。テレビ番組情報誌が多いエリアは高齢者が多い地域、経済誌が多いエリアはビジネスパーソンが多い地域を示唆します。女性誌が全雑誌の20%以上を占める場合、通常は女性客が多く、治安が比較的良好であることを意味することが多いとされています。

この説を検証するため、テレビ局は東京都文京区で調査を行いました。区内の87店舗のコンビニのうち、63店舗で女性誌の陳列割合が20%を超えていました。警視庁が公表する犯罪発生率の調査を参照すると、文京区は東京で最も犯罪発生率が低い地域の一つで(第2位)、犯罪率は1%未満でした。

  1. 店内で雑誌を自由に閲覧できるかどうか

日本のコンビニでは通常、雑誌や書籍を自由に手に取って読むことができ、店内の活気を生み出しています。しかし、雑誌が透明なカバーで密封されていたり、「閲覧禁止」の表示が貼られていたりする場合は注意が必要です。これらの対策は、万引き防止が目的であることが多く、客が読んでいる間に店員の視界を遮り、窃盗の機会を提供してしまうためです。

  1. トイレが自由に使えるかどうか

コンビニのトイレも治安を判断する重要な指標の一つです。例えば、「トイレの無断使用禁止」という掲示がある場合、過去に何らかのトラブル(不法侵入、ドラッグ使用、汚損など)があった可能性が否定できません。一方、「ご自由にお使いください」(ご自由にお使いください)と表示されている場合は、その周辺の治安が比較的良好であることを間接的に示していると言えるでしょう。

まとめ

もちろん、これらはあくまでも参考情報です。治安の良いエリアに犯罪意図を持った者が赴く可能性も排除できません。私たちは常に安全意識を持つ必要がありますが、過度に恐れる必要は全くありません。ただし、日本に留学や仕事で来る場合、こうした情報は「印象レベル」の参考情報として、より快適で安全な環境を選ぶための一助にはなるでしょう。